思春期の感情コントロール


思春期は、誰でも感情の起伏が激しく、自分でもコントロールができないぐらい「なんでこんなに感情がでてくるのかな?」っと思ったことはないでしょうか? 

 

一指 李承憲の著書『脳波振動 成功と幸せを引き寄せる脳トレ』(講談社)の中に下記のような内容があります。

「感情というものは、弱い人には超えにくい山のようなものでも、強い人には足元にだけ注意すれば問題にもならない、地上に出ている小さな石の角に過ぎないのです。絶えずこみ上げてくる感情に振り回されてしまうと、創造的なエネルギーは枯れてしまいます。

しかし、意識的に眺めることが出来れば、感情はコントロール出来るものです。なぜなら、感情というものは、通り過ぎる影にすぎないからです。海は波が押し寄せたり引いたり、穏やかなときがあれば荒れた日もあって、常にその姿を変えても、その本質は変わるわけではありません。私の感情も同じです。感情は、あなたそのものではありません。悲しければ悲しみ、怒りを感じれば怒り、うれしければ思いきり笑ってください。しかし、その悲しみは、怒りは、喜びは、あなたではありません。これだけは、肝に銘じておいてください。 

感情から抜け出す方法は、こみ上げる感情を客観化‐傍観できるようにすることです。人は誰もが、一日の中でも数えきれないほどの感情の変化を経験します。そのたびに、こみあげる感情の変化を眺めながらその変化の過程を観察のテーマにするのも良い勉強になります。そうすることで、自分の状態を把握することができます。」

 

上手に感情を眺めることができると感情をコントロールすることができます。思春期はその練習ができる一番良い時でしょう。 

6年生、中学生頃になると思春期特有のイライラや反抗的な感情が出てきますが、小学生から脳教育をしてきている生徒は、

HSPジムやSPトレーニング、呼吸・瞑想などで自分を眺める練習をしてきていますので、感情が出てきてもそれを爆発させるのではなく、

自分の感情を眺めながら説明することができているように思います。

 

大人の方も生徒の感情に反応するのではなく、生徒が説明しようとしていることを忍耐強く待ってあげることでより良く話せるようになります。

その繰り返しで情緒知能(EQ)が育ち、人間性のある大人へと成長していくでしょう。

大人になったからといって感情のコントロールができるようになる訳ではありません。

様々な感情を経験できる子ども時代にこそ身に付けておきたい力ですね。

 

作成者

いりなか教室長 中村仁美