人生100年時代というのは、既に言われていますが、生物学的には人間は120年生きられるといわれています。
このような時代に、現代の子ども達はどのように夢を描けば良いでしょうか。
一昔前までは、定年までの60歳が人生の大半を占めていました。将来の夢も社会で活躍する仕事や地位をイメージすることが一般的でした。
しかし、今の子ども達は、将来は仕事のほとんどがAIや機械に代わり、現在はまだない職業に就くと言われており、
また定年後も100歳まで生きると40年、120歳だと60年もあります。
将来の夢を描くにも職業も複雑で、定年後の人生も長く存在する中で描く必要があります。
一指李承憲氏の著書『人生120年の選択』(産学社)に下記のような内容があります。
「否定的に作用した場合、個人には無気力で非生産的かつ依存的な人生を送るようになり、社会的には福祉の負担が大きくなります。肯定的に作用した場合は、個人としては長年の経験と広い視野によって価値ある智恵を共有する、やりがいのある充実した人生を送ることができ、社会的には文化の精髄を絶やすことなく次の世代に伝えるという生産的な貢献ができ、その活動に社会的な価値を与えることによって経済的な問題までも自ら解決できる道を見出せます」
人生を否定的に見るか、肯定的に見るかで個人だけでなく社会に与える影響も全く違います。
小学生ですでに将来を否定的に見ている生徒もいます。将来の夢を描いたとしても「どうせ無理だ」「面倒くさそう」などの気持ちでいるので、
夢を叶えるためのアクションもでてきません。そして夢もどんどん忘れていってしまいます。
このような生徒は、自分に自信がなく無気力で自己肯定感も低いため、新しいことも嫌がる傾向が見られます。
そのため経験を積む機会も減り、そのまま大人になっていきます。
それとは反対に、肯定的に将来を捉えている生徒は、自己肯定感が高く、自分にも自信を持っているところがあります。
新しいことにもチャレンジし、失敗してもうまく乗り越えていきます。
そして様々なことにも挑戦して経験を積みながら大人になっていきます。
きっと充実した人生となるでしょう。またその経験を後世のために活かすこともできます。
小学生時代にどれだけ自己肯定感を高めて自分に対する自信を育ててあげるかが、将来にもとても影響してくることが考えられます。
小学生の間は、「失敗OK!」 失敗した分、「できる」も増えるので、たくさんの経験を積んで成長していくことができます。
将来に対しても「できない」を「できる」に変える力が身について、より良い未来を作っていく大人に成長していくでしょう。
作成者
いりなか教室長 中村仁美
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