一指李承憲著『こどもの中に隠れている脳の力を育てよう』に、下記のような文があります。
「子どもから『なぜ勉強しなきゃいけないの?』と尋ねられると、みなさんは何と答えますか?
弘益哲学のある親なら『あなたが多くの人に何かをしてあげられるようになるには、力をつける必要があるから、勉強もしなきゃいけないんだよ』と答えることができます」
多くの子が、成績や進学、就職のために勉強をしていますが、決してそれだけではありません。
私と社会と人類のために勉強をしていることを本人も分かると将来、大人になったとき、学生時代に学んだことを社会や世の中のために使うことができます。
自分のためだけ、成績のためだけに勉強している子は、勉強が難しくなってくると「成績が悪くても誰も困らないし」「良い学校じゃなくてもいいし」といって勉強から逃げるようになって脳の器もそのままです。
一方で、将来の夢、社会、世の中のために勉強している子は、「どうしたら出来るようになるかな?」と解決する方法を悩んだり探したりしながら、心の力もついて脳の器が大きく育っていきます。
IQなどの認知スキルだけでなく、やり抜く力やメタ認知、社会性などの非認知スキルを身につけることは、勉強を続けていくための力になります。
勉強は、学生時代だけでなく大人になったあとも必要なものです。このように勉強を続けられる力を子どもの時から習慣づけられると生涯にわたって学び成長することができます。
作成者
いりなか教室長 中村仁美